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  • Chako

「一つだけ」ですむモビリティ・ソリューションが欲しい

モビリティーを誰か、一挙に解決してくれないか。


・・・というのをここ何年か、特にサンフランシスコに出かける度に感じている。


もともと、サンフランシスコという街は「移動」に関してかなり面倒くさい。市の当局などは「我々の公共交通網は世界的レベル」と言っているけど、それって利用者側に立って考えたことある?と思ってしまう。


サンフランシスコに住む前にすんでいた東京とニューヨークではそもそも、しないで自家用車で移動するというのはまあ大多数の人にとっては例外。地下鉄・バス・タクシーを乗り継ぐ場合が圧倒的に多い。逆に、アメリカの大多数の地方では「車移動」でないというのはほとんどあり得ない。ミーティングの設定にしてもパーティーにしても、「参加者は自分で車を運転してくる」のが前提。


ところがサンフランシスコはこの折衷で、「どちらをとっても不便」という移動が極めて多い。自家用車で出かければ行った先で駐車で苦労する(ダウンタウンの中心地はガレージがあっても「家賃か??」と思うほど高いし、そもそもお金を払う気になっても「近くに駐車場がまったくない」という場所が多い。一方それでは、バスや電車ではどうかというと市電が走っている場所はかなり限られているし、バスは夜7時以降は1時間に一本、なんて路線がかなり多い。で、市内に住んでいるときは出かける度にその日のルートを頭の中でマッピングして(職場との往復だけ?それとも帰りに会食とかがある?)理想のルートを立てなければいけない。


必要は発明の母。この辺りが、今、P2Pモビリティの二大トップとなっているUber及びLyftがどちらも、サンフランシスコで育った原因だろう。


ところで・・・


自動運転とか、Uberとか、またはバイクシェアなどいろいろな交通手段が、自家用車以外に出てきたのは喜ばしい限り。でも今でも実は、特に私の住んでいるサンフランシスコの郊外からサンフランシスコの街中に行くと言うのは、計画を立てる時がかなり大変なのである。


時間とか行く先によって色々な手段を考えてつなぎ合わせないと行けない。サンフランシスコの行き先が市内ではなくてはずれの方であれば、そこまでの公共交通手段があまりないことが多いので、多少混んでいても車で行く方が良い。逆に行き先がダウンタウンだったりすると、車で行けばまず駐車場がなくて、駐車場があっても1日50ドルとかだったりするのでこれは車で行くのは論外である。




私の住んでいるアラメダというサンフランシスコ郊外の島からは、直通の通勤バス、またフェリーなども出ていて、それはそれで非常に快適なのだけれど、バスは通勤時間朝夕の通勤時間を過ぎて昼間になると1時間に一本。帰りのバスまで下手すると1時間待ち。フェリーになると2時間おきぐらいになってしまって、よほどミーティングの時間が合っていなければ使えない。


そうすると他の手段はBARTと言う、まぁ地下鉄のような通勤電車があるのだけれど、ここではバートの駅までは歩いてはかなり遠いので、駅まで行く手段を考えなくてはいけない。数年前までは、バートの駅にある簡単に車を止めることができたのだが、この頃景気が良くてサンフランシスコに通う人が多くなったらしく、昼間行っても全く駐車できないことがほとんどである。


そうすると、例えばそのバートの駅まで自転車で行くか、Uberで行くか、またはバス停まで歩いてバスで行くか、と言うようないろいろな手段があるのだが、それをいちいち考えなくてはならない。で、時間や渋滞や費用を考えてどのやり方が1番いいかということを、誰かに教えて欲しいのである。それだけのために専用のアシスタントを頼んでいろいろなマッピングをしてもらおうかと思ったほどだ。


そう思ってこの辺を誰か考えていないのかなあと思ったら、はいはいありました。これはヨーロッパの会社なのだが、1つのアプリで電車やバスやいろいろな公共手段を何がいいか探してくれる、というのがあった。フィンランド発のMaas Globalと言う会社で、日経の記事にもあるがまさに「移動のサービス化」を考え、「 スマートフォン(スマホ)アプリから自分が行きたい目的地を入力すると自動的に鉄道やバス、カーシェア、レンタル自転車の中から最適な組み合わせを提案してくれる。」とのこと。


また、P2Pライドシェアの大手UberやLyftも買収や提携によって自社で足りない移動手段の組み合わせを確保し、要するにユーザ側の視点に立ってどういった移動手段がいいのかを提供、と言うふうに動いているようである。


全体的の動きが、車を作って作ったものを得る、という作る側の企業の論理よりもユーザー側にとって何をつなげたら1番便利なのか、と言うことに立って動いているようである。日本の自動車業界も、シリコンバレーに出てきて自動運転などはいろいろ進めているようだけれども、こういった消費者側から見て何が1番欲しいのか、と言うことを早く取り込んでいくことが必要なのではないかと思っている。

著者について

 

 

在米30+年、サンフランシスコ近郊在住の金融戦略コンサルタント。主に日本の金融業向けに米国フィンテック事情・フィンテック・ベンチャーを参考とした金融イノベーション戦略、ベンチャー提携サポートを提供。

証券・銀行・投資業務・フィンテック・ベンチャー参加を経て独立。

東京外国語大学卒業、スタンフォード大学MBA。

 

ダイエットに苦戦中。

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