Lean StartupのEric Riesさん講演会に行ってきました
昨日、サンフランシスコのコモンウェルス・クラブで行われたEric Riesさん講演会に行ってきました。日本でも翻訳版が出ている2011年発行のLean Startupの著者。
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この本が中々面白かったので講演会は早速申し込んだのだけど、今回は新著The Startup Way(スタートアップ・ウェイ)の出版記念講演といったところ。こちらはまだ新しいので和訳されてないです。
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Lean Startupと言う前著はかなり有名になり、全米のMeetupなどでLean Startupムーブメントが起こった、と言うことは聞いていたけど、Lean Startupムーブメントでは、実はスタートアップでだけでなく大企業とか、もとはスタートアップだったが、大きくなってしまいカルチャーが変わりどうしていいか分からない、なんていう会社にもアドバイスしているそうです。
大企業病(GEの例ーこれは新作著書に出てくるそうだけど、中々面白い話)
たとえばGEの例では、開発プロジェクトの際に「25年後までの売上げ予想を立て、完全に計画してから5年間の開発期間、それが終わってからセールス」
だったのを
「まず6ヶ月で今ある製品からちょこっと変更、まず試作の一機を作ってそれを1顧客に販売」
に変更。
GEの内部では当初当然、抵抗があったそうだが(「数千億単位の商売をするのがGEの常なのに一機売ってどうするっていうんだ!」)、これがつまりリーン・スタートアップのメソッド、Rapid Experimentation(速攻実験)というんだそうですが、あまり計画に時間をかける前にまずちょっとでも実験的に作ってしまい、それを一つでも売ってしまい、それでニーズがあるかどうか確認。
5年かけて開発した後に「市場ニーズがなかった!」と言うことを発見するよりよっぽどまし、と言うことのようです。
当初のGEの話(計画が壮大、開発期間が長い!)は、大企業病って日本だけじゃなくて、アメリカのイノベーションの筆頭のような大企業もそうなのね、と思っていたけど、こういう若いスタートアップ・コンサルタントの提言をすぐに取り入れて本当に「一機開発して即座に売る」を実行するところは、流石にGE、なのでしょうね。
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