アメリカのフィンテック分類
更新日:2020年1月14日
アメリカでのフィンテックの分野わけと言うのは、実にいろいろあります。その中で、ベンチャー企業のリサーチ会社CB Insightsのマップが比較的、現状「元気なフィンテックベンチャー」をわかりやすく網羅しています。
2018年のものですが、分類としては現在(2019年末)でもほとんど変わっていないと思います。
(ところでこういったマッピングをカオスマップと呼ぶのだというのを最近知りましたが、これは和製英語なのかどうかは確かでは無いのですが(どなたかご存じだったら教えて!)米国では聞いたことがないです。ちなみに英語で "Chaos Map"とググるとほとんど日本のマップしか出てこないので、少なくとも米国ではあまり使われていないんじゃないかと思います。このCB Insightsの記事では マーケットマップ (market map) と呼んでいます。)

さて分野分けですが、このマップのあるCB Insightsの記事では下記のように分野分けしています(アルファベット順)。
Accounting & Finance 経理・会計
Business Lending & Financing 企業向け融資
Capital Markets & Institutional Trading キャピタルマーケッツ・機関投資家トレード
Core Banking & Infrastructure コア・バンキング機能
Credit Score & Analytics 信用分析
Digital Banking デジタルバンク
Financial Services & Automation 金融サービス・オートメーション
General Lending & Marketplaces 一般的融資
Insurance 保険
Mobile Wallets & Remittances モバイルペイメント
Mortgage Lending 住宅ローン
Payments Processing & Networks ペイメント・決済サービス
Payroll & Benefits 給料支払い・福利厚生
Personal Finance & Savings 個人向け金融サービス
Point-of-Sale & Personal Lending POS・個人向け融資
Real Estate Investing 不動産投資
Regulatory & Compliance 法律・規制対応・コンプライアンス
Retail Investing & Secondary Markets 個人向け投資取引
Wealth Management 資産運用・ロボアドバイザー
上記を一覧すると、一般にフィンテックが銀行業務を脅かすとか、フィンテックは仮想通貨が中心である、などの認識には当てはまらない分野がすごく多いのではないでしょうか。
例えばコア・バンキング機能、機関投資家トレードシステムなど、銀行業務を脅かすというよりは銀行業務の機能を促進させるためのフィンテックベンチャーの分野もあります。
この中で最近比較的ベンチャー資金の調達も多く勢いが良いと思われるのは例えば、以下の5分野などがあります。
ペイメント・決済サービス
モバイル・ウォレット
キャピタル市場・トレーディング
コア・バンキング機能
保険(インシュアテック)
これを含めて、主立った分野を1つずつ、新年から解説していこうと思います。
それでは、新年もどうぞよろしくお願いいたします。
Commentaires