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執筆者の写真Chako

どうしてコネがなくても50%の確率で返事が来るのか?

米国で提携したいベンチャーに面会の申し込みをする際よく、「ベンチャーキャピタルなどからの紹介がないとアポが取れないのではないか」と聞かれます。でも、私の経験では、「相手にとっても利益となる可能性が多い」ケースで、「相手のリサーチをしてこちらの情報も出し、どうして会いたいのか、先方にとって会ってどうして得になるのか」を踏まえた上で、紹介者なしにいきなりアプローチして返事が来る確率は50%以上、アポが取れるかどうかはこちらの出張と先方のスケジュールにもよるがそれより少し下、になるプロジェクトが多いです。


これはなぜか?上記、太字部分を踏まえていることも有りますが、多分大きな違いはメールを出す際の題(Subject Line)だと思う。なぜなら、知らない人から来たメールでは「題」しか見ないで消してしまう人がほとんどだからです。目を通す時間はおそらく1秒以下のはず。


なので、


「Hello」っていうようなタイトルではなんだかわからないのでその場で消されてしまう。特に、米国外から来たメールは怪しいと思われやすいので。


では、その一秒で、「あれ?」と思って中身にも目を等してもらうにはどうしたらいいか。


(あ、これは特に米国に限らず、日本国内での伝達でもそうなのだと思いますが・・・)


それは上記の、「私は何者で、どうしてあなたは私に返事をくれるといいのか」をなるだけ短く、「題」に書いてしまうこと。


例えば、先週私が電話で一度話したニューヨークのエネルギー・ベンチャーの社長に、次回の電話会議を提案したメールの「題」はこんな感じです。


From Chako in California - reviewed your web page - can we schedule a call about Japanese business next week?


ごく簡単なタイトルだけど、私が誰か、先方が忘れてしまっている場合もあるので、カリフォルニア在住で日本での事業開発を手伝えるコンサルタントですよ、送っていただいたHPの情報は目を通したのでフォローアップのテレカンを出来れば来週したい。


と、ここまでの情報が、1秒以内でわかるようにしているわけです。これは、まあ一度話しているので「いきなりの申し込み」ではないのだが、これまで「いきなり」のケースでもこのパターンでだいたい半分くらいは先方にコンタクト成功するケースが多いです。


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著者について

 

 

在米30+年、サンフランシスコ近郊在住の金融戦略コンサルタント。主に日本の金融業向けに米国フィンテック事情・フィンテック・ベンチャーを参考とした金融イノベーション戦略、ベンチャー提携サポートを提供。

証券・銀行・投資業務・フィンテック・ベンチャー参加を経て独立。

東京外国語大学卒業、スタンフォード大学MBA。

 

ダイエットに苦戦中。

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