モビリティとベンチャー企業
更新日:2019年3月11日
テクノロジー・トレンドの情報誌であるFast Companyの 二月号に、ソフトバンクの孫会長が「シリコンバレーで今最も影響力のある人物」だと言うカバー記事があるのですがその中そのインタビュー記事の中で孫さんが最も興味を持っている分野の2番目にモビリティーというのがあります。
この理由は今、交通手段がアメリカではこれまで約1世紀にわたって車、特に個人が資産として所有する自動車がが中心であり、企業側はメーカーが車を作って売る、と言うことが主なビジネスモデルであったのが、これから先はテクノロジーを使って輸送、交通をサービスとして提供することに動いている、という歴史的な変化の画面に来ている、との見方だと思います。
ちなみにソフトバンクの投資ファンドの投資先のなかで、モビリティ分野の主なところはライドシェア(Uber、Grab、Didi Chuxing、Ola)が断然筆頭、他に自動運転(GM Cruise)、P2Pのカーシェア(Getaround)などがあります。
市場規模の予測から行くと、世界中のモビリティーアズサービスのマーケットは2017年の241億ドルから2025年の2,304億ドルまで、毎年33%に近い年率で成長が見込まれるということです。
そこで、昨年2018年前半にいちどまとめてみたモビリティーのスタートアップのうち1番見込みのあるところはどこがあるかという表を最近のデータでアップデートしてみました。
この背景にはテクノロジーの変化によって自動車を一人一人が保有するよりもそれをシェアしてサービス料を払ったほうが便利で場合によってはコストも安いと言う場面がたくさん出てきていることによります。
こちらのCB Insightsの記事ではこの車の所有を「破壊」動きを3つのカテゴリーに分けています:
1.短距離(8キロ):自転車・スクーターのシェア
2.中距離(8キロ~24キロ):Uberを始めとするライドシェア
3.長距離(24キロ超):カーシェア
最後の長距離、すなわち通勤などの場面で「公共交通」がなぜか出てこないのがいかにもアメリカらしいですが・・・
上記の表にあるモビリティー・ベンチャー企業の概要をざっと表にして、最近のデータでアップデートしてみました。画像で載せるにはすこし大きい表ですのでこちらのリンクからPDFファイルを開くことが出来ます。
Comments