That Will Never Work
これはNetflixの共同創業者であるマーク・ランドルフ氏ががごく最近出版した同名の本である。。Netflixと言えば初期の頃はDVDを郵送でレンタルする事業を始めその大手となり、その後、高速のインターネットの発達に伴ってストリーミング・サービスで業界を席巻。現在では自社制作によるプログラムを多く持つ、メディア大手となってネット時代の超高成長・有力企業の筆頭とされている。
このNetflixの創業者として有名なのはリード・ヘイスティング氏で、もう1人の共同創業者ランドルフ氏にについては途中でNetflixを退社したこともありそれほど知られてない。この本はランドルフ氏のはじめての回想録となっている。
まず最初に注目されるのはEpiphany、つまり「ひらめき」というのが重要視されすぎていると言うコメント。すなわち一般に言われているストーリーとしてはランドルフ氏がCDを郵送し、それが壊れないで届いたのが「アイデアのひらめき」、Netflixの始まりであるとされているが、ランドルフ氏自身の言葉によればそのひらめきでビジネスが創出できると言うのはあまりに単純である。
まずアイディアがあり、そして創業チームの能力・経験の組み合わせ。ランドルフ氏はメールオーダー事業・広告などサブスクリプションマーケティング業界で経験を積み何百万点もの商品を郵送でデリバリーした経験を持つ。
それから共同創業者でありコンピュータのアルゴリズムに秀でたリード・ヘイスティングス氏。さらにはビデオストアで働いた経験がある初期のメンバーたち。そういった人材と能力の組み合わせで、実験と失敗(trial and error)を繰り返しながら今のNetflixに成長したと言うことである。
またこの初期の頃に、「そんなことは出来ない、It will never workというコメントをした人が多かったが、それは正しかった、と言っているのも印象的。ネットフリックスは結局、成功したではないかと思うのだが、そうではなく当初のビジネスモデル、すなわち、重いVHSのビデオカセットを郵送するというモデルは成功しなかった。その後、薄いDVDの郵送にhし、さらに何度も失敗と改良を重ねたあげくに後何回かのトライ&エラーを通じて今のモデルになったと言うことである。
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