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  • 執筆者の写真Chako

PayPalの隠れた利益源、Venmo



Venmoと言うフィンテックアプリをご存知でしょうか?金融アプリに詳しい人なら知っていると思うのですが米国では最近、特にミレニアル世代以下の若い人が友達同士のワリカンやちょっとした支払いをするときに1番使われていられるいるアプリ。元は独立したベンチャーだったけれどもPayPalにの子会社となっています。


画像:Venmo



PayPalもそもそもは約20年位前にP2Pと言われる、友達同士の支払いを便利にするために開発されてその当時は画期的だったのだが、その後いちどeBayに買収され、eBayの出品者、セラーが支払いを受けるのに使われるケースが非常に多くなり、そこでクレジットカードで支払いをする人に対して、PayPalはその手数料を課金する、というビジネスモデルとなった。


これに対してVenmoはもともとモバイル向けに開発されたアプリ、モバイルオンリーの支払い手段として急激に発展した。


昨年度、PayPalの月の総売上高は154.5億ドル、前年比18%の増加となったが、この成長の最大の要因はVenmoを中心としたモバイルの決済であった。PayPalには他のモバイルものツールもあるのだがミレニアル世代に非常に人気がある決済アプリであるVenmoがによる成長が1番大きい。


Venmoの決済処理額は、2017年から2018年に79%増の620億ドルに達したということである。


その成長の理由は1つは今までのところ、全く無料で使えたことにもある。またソーシャルネットワークとしての面もあり、Venmoで友人に支払いするときに、わざわざPayPalのように友達のログイン情報などをもらえなくてもFacebookで繋がっている限り、その場で支払い先を見つけることができる。


このFacebookとの連携についてはプライバシーの面で懸念もあるのだけれどもそれはまた次回に書きます。

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著者について

 

 

在米30+年、サンフランシスコ近郊在住の金融戦略コンサルタント。主に日本の金融業向けに米国フィンテック事情・フィンテック・ベンチャーを参考とした金融イノベーション戦略、ベンチャー提携サポートを提供。

証券・銀行・投資業務・フィンテック・ベンチャー参加を経て独立。

東京外国語大学卒業、スタンフォード大学MBA。

 

ダイエットに苦戦中。

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