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  • 執筆者の写真Chako

【Zoom】金融機関でのビデオ会議・面談の活用


コロナウィルスがかなり、大変な状況になってきましたね。こちらカリフォルニアでは日本より規制が厳しく、ロックダウンが自主規制ではなく、本当の帰省となっています。さて、コロナウィルス対応で、日本でも在宅勤務を始めている方は多いのではと思います。


そこで、会社の同僚との会議、また友人との会談に便利なビデオ会議システムであるZoomを使っている方、使い始めた方も多いのではと思います。


Zoomはこの2年ほど日本でも急速に浸透していて、使い方の本やビデオもたくさん出ていると思うので、ここでは特に金融関係のビジネスユースとしてどんなことができるか考えてみたいと思います。



画像出典:Zoom

今年が5G元年?


今年はいよいよ5Gが本格化し、ブロードバンドが浸透するためにビデオの時代になると言われます。


これを受けて、金融機関からの方からも、マーケティングにYouTubeを活用することを考えているがどうしたら良いか、などの相談を受けることもあります。


それはそれで素晴らしいのですが、一方、YouTubeの場合まずは100本ぐらいをアップしないとなかなか視聴者が集まらないとも言われます。


そこで、それよりも即効性があるビデオの活用法として、ビデオ会議やビデオ面談があるのではないかと思います。金融機関によるビデオ会議ツールの活用法は、社内、社外を含めていろいろ考えられます。



どうして今ビデオ対面か


最近に来て、どうしてビデオ会議、特にズームが大きくブレイクしているかと言う要因は大きく2つあります。


1つは価格です。


ビデオ会議システムの価格はこの20年ほどで急激に落ちました。


199年代であれば、まだポリコムなどのハードウェアを中心としたシステムが多く、システム全体で数百万円から一千万円以上かかったので、かなりの大企業でない限り導入は難しかった。


それから2000年代の初頭に、おそらくビジネス使用として一番使われたのはWebExですが、このシステムを、私が自営業をやっているときに中小企業ベンチャー向けの特別な割引価格として提示された(カリフォルニア価格)のが年間約50万円でした。


それに比べて今のZoomは、一度の会議が40分までなどという制限はありますが、無料で使えるアカウントが提供され、また時間制限なしの有料アカウントでも最低、一月1600円ほどからつかえ、100名まで会議に参加可能。この価格の低下には目を見張るものがありますね。


個人企業、でも、また中堅・大手企業が「試しに一部」導入してみるのに非常に手ごろな値段です。


次に、ブロードバンドの浸透です。


現在、アメリカでは成人のうち、インターネットを使用しているのが90%以上。


また家庭でのブロードバンド比率も高くなり、同じく米国の大人のうち、家庭でブロードバンドを持っている人が2000年にはわずか1%だったのが2019年1月には73%にも上昇しています。今年5Gの導入でさらに上昇するでしょう。


日本でもこういった傾向になるのは時間の問題だと思います。



ファイナンシャルプランナーによる利用


金融関連のビデオ会議の使い方の1つですがファイナンシャルプランナー(FP)による顧客との対面があります。


ファイナンシャルプランナーという仕事は以前にはかなり顧客と密接な関係を持っていました。場合によっては世代を超えて一家庭方とずっと付き合い、アドバイザーとしての間関係を築いており、顧客の誕生日だけでなくお子さんの学校の事なども知っており、時々は食事や一緒に飲みに行くと言うような関係を持ったアドバイザーも普通でした。これは今でも例えば富裕層対象のファイナンシャルプランナーなどではあるのではないかと思います。(米国での話)


ですが現在ではもっと一般の方向けにFPを提供することも増え、一人ひとりにそれほどは対面の時間を取れず、またお客様のほうも忙しいので初回の面談はいいが、それほど頻繁に金融機関まで足を運んでいただくわけにもいかず、コミニケーションの手段がだんだん電話やメールなどのデジタルに取って代わられるようになりました。


これは便利で時間も節約でき良いのですが、一方だんだん接触が薄くなるという欠点があります。


研究機関によれば、コミニケーションでは話し・書いた内容によってのコミニケーションは全体の30%以下しかなく、70%以上は表情・その場の雰囲気など、全体を見ないとわからないと言われます。これはメールでは無理、電話でも声の調子ぐらいでしかわからないですね。


そうやって薄くなってしまったコミニケーションをビデオで取り戻すことができる。そういった、いわゆる非言語的コミニケーションを取り戻す機会としてビデオ対話を使うことができます。


特にお客様との話のうち、事務的な内容は良いのですが難しい場面では電話だけでは同じことを考え同じレベルのコミニケーションをとることが難しい。


それに比べ、ビデオ通話によるコミュニケーションは結構中身が濃いです。

対面でなくても、たとえば窓口で書類やお金を受け渡すだけの対面コミュニケーションよりよほど濃いのではないかと思います。


それであれば、窓口業務のような徐々にデジタル化されていき、そこでコスト削減を図ることが可能なところで対面の時間とお金をかけるよりも、中身の濃いビデオコミニケーションで、金融機関の社員もお客様のところに足を運ぶ必要がなく、またお客様にも銀行まで来て時間をかけていただく必要がない手段として積極的に取り入れるべきではないでしょうか。


なんといってもZoom


さてこのビデオ面談ツールですが、今までにもクラウドベースで使いやすいSkype、Googleハングアウトなどのツールがいろいろありました。


しかしここへきて、使いやすいのはなんといってもZoom。


設定が非常に簡単で、例えば私事ですが我が家の15歳の娘でも大人の助けを借りず友達とのズーム会議を、コロナ騒ぎで学校が閉鎖になった直後に始めています。アカウントを一から作って8人の友達を呼んではじめるまで10分ぐらいしかかからなかった様子。


全体的に設定が簡単なのはもちろんですが、特に1番違うのは、Zoomであればホスト側が会議を設定した際に自動生成されたURLを開いて相手にメール・SMSなどで送りそのURLを持っている方はすぐに1-Clickで参加できる点。


これがお互いのハンドルを知っていなければ通話できないスカイプやハングアウトとは大きく違います。


では、簡単すぎるのでセキュリティーがどうなっているのか、金融機関用途に本当に使えるかと言う疑問も出ます。これはまた明日書きますのでよろしくお願いします!


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著者について

 

 

在米30+年、サンフランシスコ近郊在住の金融戦略コンサルタント。主に日本の金融業向けに米国フィンテック事情・フィンテック・ベンチャーを参考とした金融イノベーション戦略、ベンチャー提携サポートを提供。

証券・銀行・投資業務・フィンテック・ベンチャー参加を経て独立。

東京外国語大学卒業、スタンフォード大学MBA。

 

ダイエットに苦戦中。

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