- chako2
「量子マーケティング」:Money2020より
例年秋にラスベガスで行われるMoney2020ですが、今年はやはりオンラインイベントで10月末のに行われました。中から1つ面白かったセッションを紹介します。
マスターカードのCMO(Chief Marketing Officer)であるRaja Rajamanner氏による講演で、同氏が最近出版した「Quantum Marketing(クォンタム・マーケティング)」という本からの解説。金融業界以外の方にも参考になると思います。
Quantumは量子コンピューティングの量子ですが、Quantum Marketingいう意味は、伝統的なニュートン物理学が量子物理学にとって変わられたように、伝統にもとづいたマーケティングではもう間に合わない。
そこでニュートン物理学から量子物理学への移行のような急激な変化がマーケティングでも起きていると言うことでした。
例年秋にラスベガスで行われるMoney2020ですが、今年はやはりオンラインイベントで10月末のに行われました。中から1つ面白かったセッションを紹介します。
マスターカードのCMO(Chief Marketing Officer)であるRaja Rajamanner氏による講演で、同氏が最近出版した「Quantum Marketing(クォンタム・マーケティング)」という本からの解説。金融業界以外の方にも参考になると思います。
Quantumは量子コンピューティングの量子ですが、Quantum Marketingいう意味は、伝統的なニュートン物理学が量子物理学にとって変わられたように、伝統にもとづいたマーケティングではもう間に合わない。
そこでニュートン物理学から量子物理学への以降のような急激な変化がマーケティングでも起きていると言うことでした。
マーケティングのパラダイムシフト、5段階
1.自然なロジカル・マーケティング
良い品物を作れば売れる
2.感情に訴えるマーケティング
「商品」を語るのではなく、それで満たされる「願望」を強調
3.データ
データの力を使い、ROI、最適化などを計算
4.モバイル・ソーシャルメディアによるデジタル・マーケティングの進化
5.革新的技術の影響
AI、ウェアラブル、IOT、自動運転、スマート・スピーカーなど
最後の5段階目では、一例であるスマート・スピーカーについては、米国では既に消費者の25%が保有。これが消費者行動に変化を起こしている。
購入する商品の選択の際、かってはブラウザーのスクリーン上で調べ、視覚が重要な要素だったのが急遽、音声で「アレクサ」におすすめの製品を聞く、という行動が多くなり、さらに多くの人がその「おすすめ」を大きな参考要素にすると言っている。これはマーケティング担当者にとって大きな意味を持ちます。
危機管理と信頼獲得
その他の大きな変化としては、「危機管理」がある。
今回のコロナ危機では金融恐慌と違い、3つのネガティブ要素がある。
健康
経済
および、消費者のコンフィデンス、つまり自信や信頼
特に3番目の、消費者の信頼を克服するには年々増えている不正取引をのインパクトを減らさなければいけない。不正取引はもうかなり日常生活の一部となっていますが、マーケティング担当者は技術やデータ管理も取り入れ、「信頼」を築くことが必須となっています。
いなくなるCMO
その他の大きなトレンドとしてはアメリカの大企業が揃って、CMOのポジションをなくしている例が多い。いずれもコカコーラ、ハーシーズ、クラフト、ジョンソンエンドジョンソンなどの大手消費者ブランド。
マーケティングの機能が細分化され、テクノロジー、デザイン、採算を重視する経理機能などがマーケティング上、重要視されるようになった。そこで一人で「マーケティング全部」をみるCMOの必要性が減ったと言うことでしょう。
さらにマーケティングは伝統的にクリエイティブ部門の出身者が多いが、現在のマーケティングには数量・データの要素が重要となり、それに伝統的なマーケティング担当者が追いついていないという面もある。
マーケティング担当者は知識・技術をアップグレードし、採算の責任者としての役割、データ・技術の知識、財務・PRの知識、ビジネス成長の要因などを知る必要がある。
以上(感想としてはこれからのマーケティングって本当に大変なのですね!)
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