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  • 執筆者の写真Chako

自動運転: 実はもう、利益の方が多いのではないか



米国では既に、一部の自動運転車の公道の走行が認められているため、日本でも報道されているようにグーグル、テスラなどの自動運転車の実験がかなり進んでいます。一方、2016年5月にテスラの自動運転可能車が衝突による死亡事故を起こし、当時「来るべきものがとうとう来た」といった観測が多かったかと思います。 こういう事故が一度あると、「だから、自動運転はまだあぶないではないか、実現までは相当な時間がかかるのではないか」という議論が沸騰します。 「完全な自動運転車」の実現までにまだかなりの年数(メーカーによって推定が違うが、10年~15年の間が多い)がかかるのは確かで、それには技術的な完成度の他に法規制、保険、自己の責任を誰が負うのか、コスト(多分これが一番大きいかも?)があります。 ただ、だから、自動運転はまだまだ役に立たない、一部の導入もダメ、というのはどうかな、と思うのです。「自動運転は完全に安全ではないからダメ」という議論の裏には、人間の運転手は安全運転が出来る、と言う前提があると思いますが実はここが甚だ疑問。データによればグーグルの自動運転車の安全運転記録は既に一般の運転者より格段に上のようです。 人間の運転手の場合、十分に体調が良く疲労もなく、熟練した運転手が規則通り運転している場合は良いかも知れない。でも、個人的な最近の経験(米国・カリフォルニア在住の一般運転者、在宅勤務のため通勤の運転はなし)でもごく最近で、

休日の早朝、ハイティーンを含む7人を乗せたトラックが静かな商店街(40キロ制限)を約130キロで走行、赤信号無視をして出てきた車にぶつかって空中を3回転し、同乗の2名が死亡

なんていう痛ましい、でも何を考えて運転していたんだろう、なんていう地元の事件の他にも、

  • 近所の90代の男性が運転しており右に左にふらふらして見るからに危ないなあ、というケース、

  • ボストン近郊のハイウエイで前を走る車が車線を出たり入ったり急に減速したり、と思ったらいきなり窓を開けてかなり大きなゴミを投げ捨て(プラスチック製、4リットル入りぐらいの水ボトル)。(このケースはかなりの深酔いか麻薬使用の可能性があると思いすぐに警察に通報)。

・・・といった経験から考えると、「自動運転車が完全でなくても人間よりまだまし」という瞬間、(自動運転に限っての「シンギュラリティ」でしょうかね)は意外と早く来るのではないか。というか、既に来ているのではないか、といった疑問が浮かんできます。 もう少し人間の運転手の事故の頻度など調べてみよう。また報告します。


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著者について

 

 

在米30+年、サンフランシスコ近郊在住の金融戦略コンサルタント。主に日本の金融業向けに米国フィンテック事情・フィンテック・ベンチャーを参考とした金融イノベーション戦略、ベンチャー提携サポートを提供。

証券・銀行・投資業務・フィンテック・ベンチャー参加を経て独立。

東京外国語大学卒業、スタンフォード大学MBA。

 

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